shing02「僕と革(僕と核)」報告会に行って | tomohilow blog

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ヒマがあればワリと書く。ヒマワリのごとくあかるい方向に顔を向けて生きていきたいです(`_´)ゞ

昨晩、twitter上で家から徒歩3分くらいの「中目黒MOSCOW Lounge」という
場所でshing02氏の「僕と革 報告会」というイベントが急遽開かれるという告知を見ました。

昨日、久しぶりにブログで偶然の流れについて書いていたら、
その後、数時間しないうちに自分にとってまたうれしい偶然。

早速、今年も「偶然」信じてみようと思った出来事でした。

本日19時~開始のshing02主催のトークイベント、
「僕と革(僕と核)@中目黒MOSUCOW」について。


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http://ootsuki.tumblr.com/post/15885555421/shing02-moscow-lounge


本日の趣旨は、shing02氏が核問題や放射能の影響等について
"僕と核"というレポートのデータを元に知識を深めるというものでした。


本人は「高校レベルの化学知識をまとめただけ」と仰ってましたが、
こんなに高校の先生が化学をわかりやすく、身の回りのこととして
興味津々になるように教えてくれたら、自分の人生は変わってただろうな
と思えるくらい、明快でストーリーに満ちていてワクワクするものでした。

以下、素人ながらメモ書き片手にまとめてみました。



■shing02氏が核にまつわる社会問題に辿り着いた背景

放射性物質の影響で奇形を患ってしまった子供の衝撃的な写真展を見たことや
自身の出身大学と核との深い関係を後から知ったこと、
鎌仲映画監督との出会いや六ヶ所村での音楽運動を通じて核の処理場自体から
核の本質的な部分へ興味が移っていったこと、「ミツバチの羽音と地球の回転」の
舞台となった場所や福島原発の周りに立って考えてみたこと、、など、

「なぜ今自分がここに立って何を伝えたいと考えているのか」
というエピソードが前置きの話としてありました。


■化学を理解する為の"理(ことわり)"という概念

すべてのことには理があり、ものごとは理に適って動いているということへの
共通認識の確認(=学術的な理論の絶対性の確認という理解)がありました。


■なぜ、核が社会問題となるのかという解説

"理"の部分(宇宙に引かれた一つのルール)から、
なぜ今、核が社会問題に至っているのかを一つ一つ段階をおって、
解説してもらいました。



(化学的知識の解説)

・人体を取り巻く有機物、必須元素について
・ウラン元素の性質(分解すると排出する元素)について


(身の回りに核が辿り着くようになった歴史の解説)

・ウランの性質を利用した濃縮ウラン(核燃料)とそれを利用した核兵器の開発について
・使用しない核兵器から作られた発電施設について
・発電施設から出る核廃棄物とそのリサイクル施設=再処理工場について
・ウランから抽出出来る劣化ウランの特性と軍事的な利用メリットについて


(核と放射性物質が社会問題になった背景)

・劣化ウランが武器に使用されたことにより大気に放出される必然性と実態について
・排出された劣化ウランなどウラン元素が化学変化した際に人体に与える影響について
・ウランが人体に与える影響は、元素別でその元素自体の半減期が異なり、
 さらに体の部位ごとに生物学的半減期も異なる為、一律に計測することの不可能さについて。
・震災後のメディアで見られた報道によるイメージと、
 化学的な"理"には絶対的な差が発生している点について


(放射性物質の影響と人体について)

・放射性物質のもつ放射線の電離帯と人体の電離帯の違いについて
・異なる電離帯と接触した(被爆した)際の塩基損傷(細胞の変化)について
・細胞が塩基損傷した後の結果については修復&自然死&細胞変化とがあり、
 それに至までにいくつもの複雑な経路がある為、安易な証明は成立しない点について


(放射性物質を扱うメディアについて)

・メディアの情報は人体への影響度の度合いとかけ離れたスケールの単位を
 あたかも人体への影響と捉えられるように安易に簡略化されている事実や
 その意図には洗脳意図が潜むように感じられることについて
・放射性物質と人体の影響については原子力発電所が開発され始めた
 1960年代から、公ではないにせよ調査活動が始まっていることから、
 そもそも、昔から(親の代から)身の回りに少なからず存在していたものと
 捉えられることと、昔からメディアは大きく扱ってこなかったことについて


■日頃心がけるべきことについて

・考え方として、放射性物質を不摂生や喫煙やストレス等、
 人体に悪影響を及ぼすものの一つとしてことのススメと
 反対にある"人体に好影響を与えるもの"へと生活の意識を
 もっていくことのススメについて

・抗酸化物質、ビタミン、運動&休養という体に好影響を与えるものについて

・大人と子供・乳幼児との免疫(細胞の塩基損傷からの回復度)は異なる為、
 周りに子供がいる場合は、それこそ、意識的になっていく必要があることにについて


■コミュニケーションについて

最後にコミュニケーションについての考え方を聞くことが出来ました。


『コミュニケーションは数よりも距離だと信じている』

「他人の考え方は声や露出を大きくしただけでは、
 変えようと思っても変わらないと考えている。

 伝え方を工夫したりすることや、身近なものの意見として 
 伝えていくことがコミュニケーションで大切なことだと思う。」


個人的には、このときに言っていた言葉が今日で一番刺さりました。


こんなに影響力を与えている人なのに。

と、思う一方で、

いや、だからこそ、そういうものなのかとハッとしました。



自分に出来ることはなんだろう?
今日足りないと思ったから、明日にできることはなんだろう?

今日、その場に集まっていた皆さんが感じていたことだと思います。



興奮冷めやらぬ嬉しい一夜を過ごせたこと、とても感謝です。