上海。
万博があった頃から、ずっと行きたいと思っていた街。
アジアでNo.1の経済発展をしている街だということで、
そこに住む人たち、パワーの源など、、街の雰囲気を感じに行きたいと思っていました。
バックパッカー的な素朴さを追求して楽しむような旅ではなかったですが、
そういう道じゃない海外旅行の楽しみ方も段々と身に付いてきたような気がして、
ちょっと寂しい反面、オトナになったんだなぁと思った三泊四日の滞在でした。
1日目、到着したのは夜で、その日は晩飯だけ食べに行きました。
ADKのときの友人(大先輩w)の秦さんが紹介してくれた中華料理屋で、
小籠包をたらふく食べてご満悦。
(写真は鶏スープ)
2日目、秦さんの家族と一緒にヨエンという所や、上海タワーの麓まで行く
観光電車に乗ったり、足マッサージをしたり、買い物したり、夜の観光をしたりしました。
東京じゃ入れないんだろうなぁってお店で念願の上海蟹を食べて、
本格的な中華料理と、ビール、紹興酒、老酒を沢山飲んで、これまたご満悦。
秦さんの友人の上海の同年輩のたちとジャンケンで焼酎一気。
、、、というオトナな??遊びのおかげで夜はフラフラでした。
3日目、前日の夜に上海っ子にチップを払い過ぎてしまったこともあり、
財布の中に残ったお金が100元(約1200円)。
頼りにしていたカードでお金を下ろすことができず、かなり焦りました。
、、、が、これも地元の生活をよく見ろってことかと思い、
2日目までの移動はタクシー、ご飯は高いとこという贅沢三昧の日々を改め、
地下鉄での移動も最小限に歩き回り、地元感のあるお店でご飯を食べ、
お金のかからない観光スポットを外から眺める、という過ごし方をしました。
最後に美味しいもの食べたかったなぁとか悲しい思いに浸りつつ、
20元の吉野家を箸でつっつくようにして食べ、12元の焼き餅をかじりながら、
外灘で夜景を見たり、上海イチの繁華街、南京西路をテクテク歩いていました。
「ニホンジン?バックアルヨ。トケイモアルヨ。ミルダケタダ。」
「アノー。シャッターオシテモラッテイイデスカ?」
「マッサージドウ?チ○チ○マッサージモアル。二センゲンヨ。」
「コレカウ。ゴジュウゲン。ホラミテ(といいながら、光る竹とんぼのおもちゃを飛ばす)」
上海入って一番ってくらい、すごい勢いで客引きにからまれたのですが
どーせお金ないし、からかい半分であらゆるお誘いを聞いたりして過ごしました。
お金は少ない方がいろいろとシンプルになり楽だなぁとか思いながら、
上海の夜の活気とパワフルな営業力を楽しみつつ味わってきました
4日目、ホテルのデポジットを戻してもらい少しだけリッチさを取り戻し、
もう一度と小籠包をたらふく食べ、ビールを飲み、不思議なダシの味のする麵
などお腹いっぱい食べながら帰途の道へつきました。
空港までの電車で、人生初のリニアモーターカーに乗りました。
ガイドブックには最高速度430km!と書いてあったので、
そうとう楽しみにして乗ってみたところ、、300kmまでしか出ずちょっとがっかり。
(先日の電車事故の影響でスピードを少し抑えて運転してるとのこと)
けれど、独特な浮遊感やカーブのときの車両の傾き具合など、
日本の新幹線にもひけをとらない快適さが味わえました。
そして、出発が1時間遅れた飛行機で上海浦東空港から帰国。
上海の街を色々見て回った全体的な感想は、
所々に繁華街があって、その間はそんなに栄えていなくて、
まだまだ開発工事中のところが沢山あるなぁという感じでした。
広大な土地が開拓されイチから商業施設が作り出されようとしているところ、
綺麗な施設を作ったはいいものの、全然人がはいっていないところ、
色々見ることが出来ました。
そんな中で感じたのはやはり仕事のチャンスの多さ。
あらゆるところで求人募集をしていて、これからもどんどん人が集まり、
新しいサービスが開かれて、そこに人が集まっていくんだろうな
という未来に切り開かれるだろう都市の姿の気配を感じることが出来ました。
日本でも、上海でも、それは世界どこでも、人々はより清潔で、便利で、
おしゃれで、かっこよくてピースフルなものへ次々と求めていくんだなぁと思いました。
上海の街の中で特に目についたのはiphoneの所有率の高さ。
町中、観光スポット、どこも(多分、本物の)iphoneで写真を撮る人が多く見られました。
それをSNSを使ってデータをアップして、って日本で見られる景色を多く見ました。
steve jobsってホントすごい。。改めて思いました。
中国では情報が規制されていて、自由にネットを見ることも出来ない、
というメディア報道を少し信じちゃっていましたが、実際はそんなこともなく、
いろんな広告を見ている限りでは、情報の自由度も情報サイトの市場競争も
自由に競争しあって発展しているように見えました。
こういう風景を見てみると、もう日本も上海もどこでも情報にリーチできる距離は
一緒なんだなと改めて思いました。情報に辿り着く距離が一緒ということは、
仕事をする上での競争環境も一緒なのだろう、と。
懸命に勉強すれば、自分たちの国とは物価の異なる場所で何十倍も
稼ぐことができる、という中国の人たちの勉強意欲と、日本のそれとは
根本からずいぶん違ってしまうんだろうなぁと思い、
危機意識を持っていないといけないんだろなぁと身を改めさせられました。
20年後の中国全土では、日本の平均所得と同じ金額を持つ人が4億人になる、
とどこかの本で読んだ情報がありました。勉強熱心なハングリー意欲の高い人たちを
目の当たりにするに、それも幻ではないなと思いました。
ただ、帰国して感じる、日本の環境がとてもすばらしいことも事実。
人の気持ちの繊細さや思いやりの強さ、清潔な環境・自然環境への強い意識、
私より公共へという意識等、、日本人が世界に誇れる部分は残しつつ、
有閑に甘んじないでグローバルにやれることを勉強していかないと、、、
っと、オトナならではの身が引き締まる思いも出来た旅行でした。
上海のにおいがまだ鼻に残っているうちに、
感じたことを身に巻き込んで、モチベ高く仕事し始めたいと思いました。
我相似的小籠包。
謝謝、上海的街!